いちご畑よ永遠に

洋楽歌詞和訳倉庫

Fresh Strawberries - Franz Ferdinand


アルバム『ライト・ソウト、ライト・ワード、ライト・アクション(Right Thoughts, Right Words, Right Action)』収録曲。

Love Illuminationと同じアルバムに収録されている楽曲ですが、個人的にはコーラスにちょっとビートルズっぽさを感じたりもして、聞き始めた当時からかなり大好きな曲です。ただ淡々と無為に毎日を過ごすのではなく、自分に正直に、自分が価値のあると思うものを信じて生きてみてもいいんじゃないかという、絶賛推し活中の私たちを鼓舞してくれるような歌ですね。

それと同時に、当時のフランツの状況を当てはめてみると、また違った見方のできる曲でもあります。1stアルバムで早々に注目され、翌年には2ndアルバムをリリース。しかしこのハイペースなリリースのせいで、彼らは音楽活動に疲れを感じてしまいます。4年の期間をあけて、少し路線を変えて出した3rdは後年「あまり好きじゃなかった」とアレックスは語っています。苦心して出したアルバムが思うように評価されず、一時は解散も過った末に、4年の月日を経て奇跡的に4人がまた一堂に会して出来たのが、この曲が収録されているアルバムです。そう考えると、この曲は人気のピークが落ち着き、これから先を否が応でも意識せざるを得ない中で、彼らがただ純粋に音楽活動そのものに価値を見出す、見出さざるを得ないからこそ出来た曲なのかなと思います。だからこそ、歌詞に少しまだ疑い・戸惑いの要素が残っているのかなと。

さて、冒頭でビートルズっぽさを感じると書きましたが、そういえばベースのボブくんはポール・マッカートニーと同じベース(リッケンバッカー4001)を使用していたり、スタジオでバイオリンベース(ヘフナーではない)を弾く姿を見せていたりと、

バイオリンベースを弾くボブくん
意外なところでビートルズをちらっと感じて、どちらもファンの私にとっては嬉しい限りです。

そんなフランツ・フェルディナンドですが、11月に久しぶりの来日公演を行います。9月には彼らのThis FffireがOPのNetflixオリジナルアニメCyberpunk: Edgerunnersが公開されます!フランツの人気が爆発しちゃう前に、みんなチケット購入急げ~!




Fresh Strawberries

僕らはさながら摘みたてのイチゴ
弾けんばかりの新鮮な赤いイチゴ
ボウルの中で熟して、熟れてゆく
すぐに腐って、みんな忘れられてしまう
過去のぼんやりとしたうわさ話程度に・・


信じちゃえば簡単なことだよ
「不要不急のものを
買うための金はどこにあるんだ?」なんて
過ってしまうような仕事以上に価値あるものを
信じてしまえば容易いことさ
信じてしまえば・・・


泥棒は誰もが盗みを働いていると信じている
僕はと言えば、信じられるものなんて何もないと
信じている
でも、マニュアルってやつは好きなんだ
取り扱いマニュアルってやつは
まったく、嘘つき野郎ほど自分は嘘なんかついたこと無いと
誓うものだからね


信じちゃえば簡単なんだよ
「人生の花は過ぎ去り
もはやここを去るべきなのか?」なんて
過ってしまうような日々以上に価値あるものを
信じてしまえば容易いことさ
信じてしまえば・・・


簡単に信じられるだろ?
簡単に信じられるさ


僕らはさながら摘みたてのイチゴ
弾けんばかりの新鮮な赤いイチゴ
ボウルの中で熟して、熟れてゆく、
だから・・・


簡単なことじゃないか
「何が必要なのかさえ分からない」そんな状態から
それ以上のことを与えてくれるんだから
簡単なことじゃないか
簡単にできるだろ?
簡単なはずだろ、信じちゃうことなんて