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She's My Baby - Traveling Wilburys


アルバム『トラヴェリング・ウィルベリーズ Vol.3(Traveling Wilburys Vol. 3)』収録曲。

本日10月20日トム・ペティの誕生日。「トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ」として活動し、『嘆きの天使』などの有名曲でお馴染みの彼ですが、私個人としてはあまり彼の作品とは身近に接してきませんでした。しかしそんな私が彼を知ることになったのが今回紹介するバンド「トラヴェリング・ウィルベリーズ 」きっかけでした。というわけで、今回紹介するのはこの豪華な覆面バンドの二作目のアルバムのリードシングルだったShe's My Babyです。

このバンド、一応覆面バンドと言ってますが上のPVを見ての通り全員顔出ししてます。そして見てください、この異様に豪華なメンツを!元ビートルズジョージ・ハリスン、ELOのジェフ・リン、後にノーベル文学賞も受賞するあの!ボブ・ディラン、そしてトム・ペティです。しかも何が贅沢って、こんな超豪華メンバーを抱えていながらよりによって「ウィルベリー兄弟による家族バンド」という謎設定でわざわざ正体を隠して活動していたんです。いやいらんやろその設定!!まあwikiを見たところそれもこれもレコード会社のしがらみが原因とのことですが…。

さて、これを読んでくれた方の中には先ほどの説明で二作目のアルバムと書いたときに「ん?」と思った人もいたかもしれません。アルバムタイトルには"vol.3"と銘打たれているのに何故二枚しか出ていないのか、と。実はこれもまたややこしい理由があり、もともとこのバンドには映画『プリティ・ウーマン』主題歌Oh, Pretty Womanでお馴染みのロイ・オービソンも参加していました。しかし二枚目のアルバムとして発売予定だった"vol.2"制作中にオービソンが死去、発売が立ち消えとなってしまった経緯があり、彼なしで制作されたのがこの"vol.3"というわけです。わざわざナンバリングを飛ばしてvol.2の存在を示唆するところにメンバーの律儀さが垣間見えますね…。ていうかここでは簡単に説明しましたけど実はもっとややこしかったりするので詳しくはwikiをチェックしてください!そこに全部書いてあるので!(投げやり)

そんなこんなで作られたこの曲ですが、流石というかなんというか影のいざこざを感じさせないポップな楽曲ですね…そりゃこのメンバーが集まったら良いものができるに違いないんだけども。今や大御所・レジェンドと呼ばれるミュージシャンたちが楽しそうにコラボする様子は必見ですよ!














She's My Baby

プディングをオーブンに入れるあの子
じきに美味しいものが出来上がる
僕と別れてハリウッドに行こうだなんて
止めた方が良いよ
この辺りで一番美味しいプディングを作る
あの子は僕のベイビー


トラックを運転し
電車だってお手の物
飛行機だって操縦できちゃうんだ
雨の中でも難なく運転する
あの子は僕のベイビー


歩道を歩いていき
よろめきながら部屋に入る
見知らぬ土地を転々とした彼女
ついに家に帰るんだ
ソファに座り
アルコールを流し込んで
こう言うんだ
「もうハニーったら、考えてる暇なんかないよ」


僕のベイビー
僕のベイビー


彼女はその体を仕事のために働かせて
その頭は罪深いあれこれで満たされている
僕は完全にノックダウン
まるでボーリングのピンさながら
昨夜あの子は僕の家に来てこう言ったんだ
「ハニー、成功するのって難しいね」


僕のベイビー
僕のベイビー


彼女はボートを作れるし
ちゃんと浮かべることもできる
ギターだって僕が弾いた通りに弾けちゃう
僕の喉元を舌でつつくのが好きな彼女
あの子は僕のベイビー


あの子は僕のベイビー
僕のベイビー
僕のベイビー
僕のベイビー
She's My Baby

She's My Baby