Bicycle Race - Queen - いちご畑よ永遠に

アルバム『ジャズ（Jazz）』収録曲。作詞作曲フレディ・マーキュリー。

先日『ボヘミアン・ラプソディ』を見に行ってきました！いやあクイーン、フレディへの愛が詰まった映画でしたね。映画的な「演出」は施されていましたが、何より当時の衣装や髪型など見た目への拘りが凄い！コスプレ大会になるんじゃないかという不安は驚きと賞賛に取って代わられました。何よりラストのライブエイド…！8月に予習もかねてDVDを見てたんですがコピーの質が違う！本物の映像ももちろん感動的ではあるんですが、映画館の音響と映像は当時その場にいた観客が味わったであろう圧倒的パワーをまさに体感できるかのような空間を提示してくれました。いやあ、あの感動を味わいにまた見に行きたいですね。

今回取り上げるのはそんな『ボヘミアン・ラプソディ』映画本編では完全にすっ飛ばされていたアルバム『ジャズ（Jazz）』からシングルカットされたこの曲。一応エンドロールでクイーン本人によるDon't Stop Me Nowの映像が流れていたのでそこは多少？カバーしているんですが…まあジャズ自体メンバーにとってあまり良い思い出のあるアルバムじゃないみたいだから仕方ないね…。で、この曲、日本ではCMなどでも使われてなかなかメジャーな扱いをされていますが海を渡ると「クイーンの隠れた名曲ランキング」なんかで取り上げられていたりとあまり名が知れていないようです。おまけにこの衝撃的なPVなんでまあバッシングされても仕方ないかな…という気も。しかも歌詞も「バーイシクル♪」×3と冒頭から拍子抜けしそうな能天気さ。が、その実中身はスーパーマンにウォーターゲート、もっと直接的にアメリカ大統領とアメリカに対する（どちらかと言えば不穏な）言及がピリッとくる大人味（PVも大人向けだしね←しつこい）。だからと言って歌詞が何を言っているのかと問われればなかなか首を傾げざるを得ないのが正直なところ。ついでに歌詞だけでなく曲は曲でプログレっぽくてなかなか難解。まず演奏が大変そうです。

上に貼ったのは先程から何度も言及している訳ありのPVです。これはブライアンの趣味なのかな？（酷い）歌詞における両A面曲のFat Bottomed Girlに対する言及がこのトンデモPVを生んだのでしょうか…だとしたら元凶はブライアン、お前だ！！！（なすりつけるな）しかしFat Bottomed Girls以外にもこのアルバムにはかの有名なsex machineがready to explodeな曲もあるし（言うまでもなくDon't Stop Me Nowのことです）なんだか色々と奔放な楽曲ばかり。次のThe Gameでフレディもみなさまご存知ヒゲ&短髪スタイルになるわけですので、そう思うとこのJazzのPV（及び楽曲）には80s以降のバンドの色を決める布石となる要素が散りばめられていると言えなくもないのかも？というわけで是非そうした点に注目して、映画の内容を補うつもりでJazz期のPVをチェックしてみてください。

Bicycle Race

バイシクルバイシクルバイシクル
乗りたいな僕の
バイシクルバイシクルバイシクル
バイシクルに乗りたいな
僕の自転車に乗りたい
バイシクルに乗りたいな
好きな場所で乗りたいな

君は「黒」と言い僕は「白」と言う
君が「暗い」と言えば僕は「食らえ」と
君は「サメ」と僕は「待て」と
ジョーズ？興味ないな
スターウォーズも好きじゃないし

君が「ロールス」と言えば僕は「ロイス」
君が「神さま」と言えば僕は「選ばせて」
君は「主よ」と僕は「キリスト」
ピーターパンに
フランケンシュタイン
スーパーマンも
僕は信じない
だって僕が望むのは

バイシクルバイシクルバイシクル
乗りたいな僕の
バイシクルバイシクルバイシクル
バイシクルに乗りたいな
僕の自転車に乗りたい
バイシクルに乗りたいな
乗りたいな僕の

間もなく自転車競技が始まります
さあ仕事のことなど全部忘れよう
本日はふくよかなお尻の女の子たちが
乗車予定でございます
さああの美女軍団を見てよ
位置について、用意、ドン

自転車競争自転車競争自転車競争
バイシクルバイシクルバイシクル
乗りたいな僕の
バイシクルバイシクルバイシクル
バイシクルバイシクル
（僕の望みは）
バイシクル・レース

君は「コーラ」と言い僕は「カイン」と言う
君は「ジョン」と言い僕は「ウェイン」と言う
「ホットドッグ」僕は「クールダウンだ」
アメリカの大統領にはなりたくないな

君は「笑って」と言えば僕は「はいチーズ」と
「カルティエ」僕は「頼むぜ」
「所得税」僕は「そりゃないぜ」
ベトナムやウォーターゲートの
候補者にはなりたくないね
だって僕が望むのは