いちご畑よ永遠に

洋楽歌詞和訳倉庫

Alone Again (Naturally) - Gilbert O'Sullivan

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三月はお別れの季節、ということで今回扱う曲は歌詞が暗いでお馴染みの?シャレにならない別れの歌、Alone Againです。日本でも非常に人気の高い曲でたまにカラオケで歌っているおじさんを見かけることがあります。

私にとってこの曲は非常に思い入れ深い曲です。洋楽を聴きはじめた当時、手元にあった洋楽のCDが限られる中、この曲の入った洋楽バラード集を何度も何度も繰り返し聴いていました。当時は歌詞も何も分からなかったのですが、このAlone Againの哀愁漂うメロディが妙に胸に迫ったのを覚えています。その当時は分からなかった曲の意味を今こうして自分で理解できる、ここに喜びを感じるのです。四月から新しい学校へ進学、また会社へ入社する皆さんも最初はわからないことだらけでしょうが、何年か経って「分からない」が「分かる」に変わるその喜びを何より大切にして欲しいと思います。

上にも書いたようにこの曲の歌詞は暗く重いものですが、辛い時本当に心に寄り添ってくれるのは慰めや元気付ける言葉ではなく悲しみに埋没させてくれるこんな曲だったりもします。これは新入生・新社会人の皆さんへの個人的なアドバイスですが、これから新しい環境に身を置かれた際、どうしても孤独を感じる時があるかもしれません。そんな時は無理して自分を元気付けるのをやめてみて、たまにこんな曲でも聴いて孤独である自分を見つめ直してみる時間をとってみてください。もちろんこれは一つのやり方であり、慰めになる方法は人それぞれだと思います。ただ、ストレスと孤独への自分なりの対処方法というのは色々考えてみるといいと思います。みなさんがそうした孤独感と上手く付き合いながら、素晴らしい春を迎えられることを祈っています。

ちなみに上の動画は本人映像ですが、当時の私はもちろん歌っている人がこんな顔だったことなど全く知りませんでした。ラジオが全盛だった頃は多くの人が同じように感じていたんだろうなぁ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Alone Again (Naturally)

もうしばらくして
今よりは気分がマシになったら
自分を鼓舞して
近くの塔へ行って
てっぺんまで登って
この身を投げ出すことを誓うよ
なんとかして教えてあげたいんだ
教会で一人見捨てられ
心が粉々に砕けた時
人はどんな気持ちになるのか
人々は口々にこう言う
「おおなんてことだ、これは酷い
あの子は彼を捨てたのだ
もうここにいても仕方がない
家に帰った方が良さそうだ」
こうして自分一人で僕は
再び孤独の身となった
いつものことだ

 

ほんのつい昨日まで
僕は元気で明るく、陽気な男だった
期待に満ちていたさ、そりゃ
花婿の役目を果たさない奴などいないだろ?
でもまるでそんな僕を叩き潰すかのように
現実が付きまとってきて
ほんの少し手を触れただけで
僕を切り刻んでズタズタにしてしまった
慈悲深い神に対する
疑念を僕に残して
神よ、あなたが本当に存在しているのなら
何故僕にこのような仕打ちを仕向けたのです
この助けが必要な時に
こんな時に僕は
また一人になってしまった
いつものことだ

 

この世界には心を痛め
癒されることもなく
見捨てられた人々が
大勢いるんじゃないか
僕たちに何ができるだろう
何ができるだろう

 

また一人、いつものことだ

 

何年も昔に遡ってみれば
色んなことが思い出されるけれど
父親が死んだ時
僕は涙を隠そうともせず
泣き叫んだことを覚えている
当時65歳の、今は亡き僕の母親は
自分の唯一愛した人が
逝ってしまったことを信じられず
心を酷く病んでしまった
僕が慰め元気付けても
一言も喋らなかった
母親がこの世を去った日
僕は一日中泣き明かした
また一人、いつものことだ
また一人、いつものことだ